WBC優勝おめでとう!選手を信じる栗山監督から学ぶもの。

桜が美しく咲いて、季節はすっかり春。
WBC侍ジャパン、優勝すばらしかったですね。
久しぶりにテレビにくぎ付けになり、興奮と感動の嵐でした。

少し話が変わりますが、3月は卒業の季節でもありますね。

別れには、音楽と涙がつきものですが。
私が子供の頃の卒業式では「君が代」「校歌」の他に「蛍の光」「仰げば尊し」そして「旅立ちの日に」を歌いました。
中学の卒業式では「旅立ちの日に」のピアノ伴奏を任された思い出があります。
四声の混声合唱は迫力があり、感動で涙が出ます。

でも、男の子たちはバスとテノールの音程が難しくて歌えないので、毎朝、音取り練習をしていました。
その時、私はピアニカで男子パートを吹いて練習に付き合ったことを覚えています。
当時は、ピアノが弾ける子がクラスにそんなにいなかったので、みんなの前で得意気でした。
音高や音大に進むまではピアノは好きだったと思います。練習は嫌いでしたが。

でも、専門に入ると有名な曲は弾かせてもらえず、難曲ばかり。
曲を仕上げるのに毎日必死で苦しかった記憶しかありません。
譜読みが遅い私は、調性も感じずにただ楽譜通りに弾いているだけだから、曲を仕上げるのに時間がかかるのです。

もちろん、弾けなかったものが弾けるようになると演奏することは楽しくて、人間やればできるもんなんだな、我ながら感心することもあったけど。
とにかく時間をかけて練習し、努力するしかなかった。
でも、どんなに練習しても、先生からいいね、と言われたことは一度もない。
こうして、ああして、と先生の演奏の真似をするだけで、自分の心からの思いを表現することはできなかった。
だから弾くのが怖くて、ピアノを演奏することにいつまでも自信が持てなかった。

・・・WBCで世界一になった侍ジャパン。
栗山監督の選手を信じる気持ちが、選手たち自らが考えて行動することに繋がり、勝利に導いた。
こうしろ、ああしろ、という指導だと委縮してしまって実力が発揮できないんだろうな、と思う。
ピアノの指導にも言えるかも。

まぁ、半世紀以上生きてきて思うのは、こんな私でも弾けるようになったのだから、きっとどんな人だって弾けるようになるのです。
とにかく頑張って続けましょう。
あきらめないで。